「ものづくり補助金」は、正式には「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」という制度であり、製造業以外でも幅広い業種で使える補助金です。本補助金は上限が1,000万円と比較的高い金額で、企業の様々な取り組みに対して申請が可能なものであり、採択率も比較的高いことから、企業の関心が非常に高い補助金です。

ものづくり補助事業公式ホームページ

 

【第9次までの採択状況】

3月25日に第9次募集の採択結果が公表されました。

令和元年度・2年度の補正予算で行われてきた補助金(第1次~第9次)では、応募者数約5万者、採択者数約2万3千者と非常に多くの企業よる応募が行われました。

全体の採択率は46.3%で、「グローバル展開型」と「ビジネスモデル構築型」は採択率は低くなっています。

事務局ホームページ資料より、当事務所作成

令和4年1月25日基準日時点の交付決定金額が公表されています。これまで1,382億円の交付が決定しており、1件当たりの金額は824万円(上限金額は1,000万円)となっております

採択者の名称や事業計画名は、ものづくり補助事業公式ホームページで確認できます。北海道からは第9次までで668事業者が採択されています。また、採択計画の約半数は「認定経営革新等支援機関」の支援を受けて事業計画を策定しています。

【第10次以降の制度】

第10次からは、令和3年度の補正予算に基づく補助金となり、制度が改変されます。

新たに[回復型賃上げ・雇用拡大枠] [デジタル枠] [グリーン枠]が設けられるとともに、従来は一律1,000万円が上限とされていたのが、従業員数に応じた上限金額設定と変わります。

第10次の募集は3月15日から申請受付中で、応募締め切りは5月11日となっています。

令和4年度内にも複数回の募集が行われます。

(2022.3.29)