28日、札幌国税局より、平成29年の道内の確定申告等の状況が公表されました。

〔札幌国税局ホームページより〕

平成29年分の所得税等、消費税及び贈与税の確定申告状況等について(平成30年5月)(PDF/491KB)

【所得税】

 所得税については、813,230人が確定申告を行いました。道内人口は5百数十万人ですから、道内人口の15%前後、6~7人に1人の割合で確定申告を行っていることになり、確定申告は意外と身近なものと言えるでしょう。

 申告書の提出人員・所得金額・申告納税額の推移を見てみますと、いずれも平成26年から増加傾向が続いております。道内の法人税の所得金額もここ数年増加傾向が続いており、個人にも景気拡大の効果が反映していると考えられます。

 〔所得税確定申告の提出状況〕

25年 26年 27年 28年 29年
提出人員(人) 813,634 803,984 804,357 807,355 813,230
所得金額(億円) 11,979 11,442 12,457 12,914 13,324
申告納税額(億円) 749 720 833 896 939

 土地等や株式等の譲渡所得のデータも公表されています。土地等については8年連続で譲渡所得金額が増加しており、平成29年は前年比+10.4%の1,131億円、株式等については3年連続で増加し、平成29年は前年比+16.7%の751億円となっています。いずれも高い伸びを示しており、道内でも資産価値上昇による利益を得ている人が増加していることが窺えます。

 【ICT利用】

 80万人以上の人(全国では2,198万人)が一定時期に確定申告を行うのですから、税務署側でも膨大な作業が必要となります。そのため、ここ数年確定申告のICT化が積極的に進められています。

 確定申告でのICT利用状況についても資料に掲載されていますが、自宅や税務署でパソコン等を利用して所得税の確定申告を行った人は着実に増加しており、平成29年は501,818人で全体の61.7%に上ります。

 平成31年1月からはスマホで確定申告が完結するシステムも利用可能となります。ICTを利用した確定申告が当たり前となる時代となり、今まで以上に手軽に確定申告ができることになりそうです。

〔国税庁 ホームページより〕